アパート解体費用の相場と内訳、流れを詳しく解説！｜現場ブログ

アパート解体費用の相場と内訳、そして流れを詳しく解説！費用を抑えるコツも紹介

1. アパートの解体費用の相場

アパートの解体費用は、建物の構造や階数、そして地域によって大きく変わります。まずは構造別に相場を確認してみましょう。

1-1. 構造別の解体費用の相場

建物の構造によって費用は変わります。以下は坪単価（1坪＝約3.3㎡）の目安です。

構造	坪単価
木造	4～5万円
鉄骨造	6～7万円
鉄筋コンクリート造	7～8万円

たとえば、70坪の木造アパートを解体する場合、費用は約280万円、鉄骨造なら約420万円が目安です。

1-2. 階数別の解体費用の相場

階数によっても費用は変わります。2階建ての解体は坪単価がやや安く、平屋の方が高くなりがちです。たとえば、2階建て木造は坪4～5万円ですが、平屋だと坪4～6万円になります。

1-3. 地域別の解体費用の相場

解体費用は地域によっても異なります。以下は地域ごとの相場です。

地域	坪単価
東京都	2～8万円
大阪府	2～5万円
北海道	2～4万円

解体現場の条件（道路幅や隣接建物との距離など）により費用は変動するので、地域の相場はあくまで参考にしてください。

2. アパートの解体費用の内訳

アパート解体には、以下の費用が含まれます。

解体前の費用

仮設工事費として、防塵シートや防音シートの設置、仮設トイレや水道設備の準備などが必要です。安全確保のためにフェンスで囲む費用も含まれます。

解体工事そのものの費用

建物の解体は、重機を使うか手作業で行います。建物の構造や立地に応じて、手間がかかる場合は費用が増加します。解体工事費は全体の3～4割を占めます。

廃材処分費

解体で発生する廃材の処分も大きな費用です。廃棄物の種類によっては特別な処理が必要な場合もあり、特にアスベストを含む場合は費用が2倍に膨らむこともあります。

整地費用

解体後の敷地を整えるために、細かい破片を処理し、必要に応じて整地作業が行われます。土地をその後どう利用するかによって、整地の方法や費用も変わってきます。

3. アパート解体の流れ

アパートの解体は、次のような手順で進められます。

調査：解体する建物の構造や立地を確認し、見積もりを作成します。
仮設工事：防塵・防音シートや仮設設備を設置。
解体工事：重機や手作業で建物を解体。
廃材処理：発生した廃材を適切に処分。
整地作業：解体後の土地を整え、工事完了。

4. 解体費用を抑えるための4つのポイント

解体費用は、工夫次第で抑えられることがあります。以下のポイントを参考にしてください。

相見積もりを取る

解体工事会社は複数あり、それぞれ費用が異なります。複数の見積もりを取り、比較することで、より安価で信頼できる会社を見つけることができます。

近隣への配慮を十分に行う

解体中のトラブルを避けるため、近隣住民への事前の挨拶や配慮が大切です。トラブルを防ぐことで、余計な費用を抑えることができます。

固定資産税のタイミングを考慮

1月1日時点の建物の状態で固定資産税が決まります。建物が残っていると土地の税金が軽減されるため、解体の時期を見極めることで節税効果があります。

自治体の補助金を活用する

自治体によっては、老朽化した建物の解体に補助金が出る場合があります。上限50万円～150万円程度の助成が受けられる可能性があるため、事前に確認しましょう。

5. アパート解体時の注意点

解体工事をスムーズに進めるため、以下の点に注意しましょう。

入居者の立ち退き交渉：入居者がいる場合、立ち退き交渉が必要です。スムーズに進めるために、弁護士に相談するのも一つの手です。
近隣への周知：解体前にしっかりと挨拶をし、工事期間や騒音の説明を行うことでトラブルを防ぎます。
解体後の税金対策：更地にすると固定資産税が上がるため、早めに土地活用方法を検討することが大切です。

アパート解体費用の相場と内訳、流れを詳しく解説！