4階建て鉄筋コンクリート造の解体費用はいくら?相場や工法、費用を安く抑える方法まで徹底解説!
4階建て鉄筋コンクリート造の解体費用の相場
まずは、鉄筋コンクリート造の解体費用の相場について見ていきましょう。
1-1. 坪単価と費用の目安
鉄筋コンクリート造(RC造)の解体費用は、一般的に1平方メートルあたり3.5万円〜8万円が相場です。延べ床面積が広い建物ほど坪単価が安くなる傾向もありますが、逆に小さい建物では坪単価が割高になることもあります。
具体的な費用例を見てみましょう。
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延べ床面積100坪(約330㎡)の場合
坪単価6万円で計算すると、
6万円 × 100坪 = 600万円
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延べ床面積200坪(約660㎡)の場合
坪単価5万円で計算すると、
5万円 × 200坪 = 1,000万円
このように、建物の規模や工事条件によって費用は大きく変わります。
1-2. 解体費用の内訳
解体工事の費用は、大きく分けて以下の3つの項目で構成されています。
- 本体工事費:建物自体を解体するための費用。
- 付帯工事費:ブロック塀や庭木、外階段など建物以外の構造物の撤去費用。
- 諸費用:重機の運搬費、保険料、近隣対応のための費用など。
特に本体工事費は、人件費や重機費用が大半を占めるため、工期が長くなるほど費用が高くなる点に注意しましょう。
2. 4階建て鉄筋コンクリート造の解体費用が高額になるケース
「思っていたよりも解体費用が高い……」というケースもありますよね。解体費用が高額になる要因として、主に以下の3つが挙げられます。
2-1. アスベストの撤去が必要な場合
古い建物には、アスベスト(石綿)が含まれているケースがあります。アスベストは健康被害を引き起こす恐れがあるため、専門の技術や手続きが必要となり、その分費用も高額になります。
アスベスト撤去費用の相場
アスベストが多く使用されている建物では、数百万円の追加費用が発生することもあります。事前に専門の調査を依頼し、確認しておくことが大切です。
2-2. 重機の搬入が困難な場合
建物の前面道路が狭い、周辺環境が密集しているなどの理由で重機が搬入できない場合、手作業での解体工事が必要になります。手作業(手壊し解体)は重機を使う場合よりも時間がかかるため、費用が高くなりがちです。
また、近隣との距離が近い場合には、防音や防塵対策のための養生シートの設置も必要です。
2-3. 付帯工事が多い場合
建物周辺のブロック塀、庭木、カーポート、駐車場などを撤去する工事(付帯工事)が多いと、その分費用が加算されます。現地調査の際に、解体する範囲を明確にしておくと良いでしょう。
3. 4階建て鉄筋コンクリート造の解体方法
4階建ての鉄筋コンクリート造の解体工事では、いくつかの工法が用いられます。主な工法を見ていきましょう。
3-1. 地上解体と階上解体
- 地上解体:地上から重機を使って解体を進める方法。低層の建物に適しています。
- 階上解体:大型クレーンで重機を屋上に引き上げ、最上階から順番に解体する方法。高層建物や地上解体が難しい場合に用いられます。
3-2. 圧砕機工法
重機の先端に「ハサミ型のアタッチメント」を取り付け、コンクリートを噛み砕くように解体します。騒音や振動が少ないため、住宅密集地でも採用されることが多いです。
3-3. ブレーカー工法
重機やハンドブレーカーを使い、打撃によってコンクリートを砕く方法です。狭い場所での作業や部分的な解体に適していますが、騒音や粉塵が発生しやすい点に注意が必要です。
3-4. 転倒工法
柱や壁を内側に転倒させてから解体する方法です。安全に作業を進めることができますが、専門的な技術が必要です。
4. 4階建て鉄筋コンクリート造の解体費用を安く抑える方法
解体費用を少しでも安く抑えたいですよね。ここでは、費用削減のポイントをご紹介します。
4-1. 工事が安くなる時期を選ぶ
解体工事の繁忙期(1月〜3月)や梅雨・真冬の時期を避け、初夏や秋口に工事を依頼すると費用を抑えやすくなります。
4-2. 相見積もりを取得する
複数の業者から見積もりを取り、費用やサービス内容を比較しましょう。業者によって見積額が異なることが多いため、必ず複数の業者に依頼することをおすすめします。
4-3. 残置物を事前に処分する
建物内に残置物(家具や不用品)がある場合、その処分費用が上乗せされます。工事前に可能な限り自分で撤去しておくと、費用を節約できます。
4-4. 補助金制度を活用する
自治体によっては、危険なブロック塀の撤去費用を補助してくれる制度があります。お住まいの市区町村に確認してみると良いでしょう。
5. 解体費用は見積もりでしっかり確認しましょう!
鉄筋コンクリート造の解体工事は、延べ床面積や工事条件によって費用が大きく変わります。見積もりを依頼する際は、内訳を細かく確認することが大切です。
特に以下の点をチェックしましょう。
- アスベストの有無
- 重機搬入の可否
- 付帯工事の範囲
- 残置物の処分費用
解体業者から複数の見積もりを取り、内容をしっかり比較することで、安心して工事を進められるでしょう。