解体工事の失敗事例とトラブルを避けるポイントを詳しく解説!
業者選定時に起こりやすいトラブル・失敗事例
まず、解体工事を成功させるには、適切な業者を選ぶことが本当に重要です。ですが、業者選びの段階でトラブルや失敗が起こることも少なくありません。ここでは、その失敗事例と回避するためのポイントを見ていきましょう。
1. 最初に見積もり依頼した業者を断れなかった
最初に見積もりを依頼した業者に、「断るのが申し訳ないな…」と感じてしまうこと、ありますよね。しかし、複数社で比較することが適正価格を知るためには大切です。断るときは、「他社に決めた」など明確な理由を伝えるとスムーズです。
2. 知人に紹介された業者を断れなかった
知人の紹介となると、断りにくく感じることもあります。しかし、解体工事は大きな工事なので、最終的に信頼できる業者に依頼することが重要です。
3. 工務店に紹介された業者を選んだら割高になった
工務店経由の業者だと「中間マージン」が加算されてしまう場合があります。工務店の紹介だからといって安心するのではなく、コストを抑えたい場合は自分で業者を探すのも一つの手です。
4. 連絡がつかない業者を選んでしまった
工事中は業者とのスムーズな連絡が欠かせませんよね。電話やメールの返信が遅い業者や、連絡がつかない業者を避け、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
解体作業時に起こりやすいトラブル・失敗事例
解体作業が始まってからも、トラブルや失敗が発生することはあります。工事中に起こりやすいトラブルを避けるための対策についても見ていきましょう。
1. 騒音や振動で近隣からクレームが来た
工事中の騒音や振動で、近隣の方からクレームが寄せられることも少なくありません。こうしたクレームを防ぐには、事前に近隣住民への挨拶を行い、工事内容や期間を伝えておくことが大切です。
2. 車に傷がついた
工事中に施主や他人の車に傷がつくことがあります。業者と共に工事範囲やリスクを確認し、必要であれば車を移動させたり、保護シートをかけるなどの対策を講じましょう。
3. 切らないで欲しかった庭木が切られてしまった
解体工事の際、大切な庭木を誤って切られてしまうことがあります。事前に「残しておきたいもの」「壊して良いもの」をしっかり業者に伝え、細かい指示を行うことで防げるトラブルです。
解体工事後に起こりやすいトラブル・失敗事例
解体工事は、作業終了後にも予想外のトラブルが発生することがありますよね。ここでは、工事後に気を付けるべき点についても説明します。
1. 整地が適切に行われていなかった
解体後の土地は、新たな活用を見据えて平らに整地することが大切です。事前の打ち合わせで整地の内容や費用を確認し、工事後にきちんと整地が完了しているかチェックしましょう。
2. 不法投棄をされていた
悪質な業者による産業廃棄物の不法投棄も、解体工事で見られるトラブルの一つです。業者が適切な処理を行ったかを示す「マニフェスト(産業廃棄物管理票)」の発行を確認し、不法投棄のリスクを防ぎましょう。
3. アフターフォローがなかった
解体工事後、隣家に影響が出た場合や、整地の不備が見つかった場合にアフターフォローがない業者だと困ります。工事後のアフターフォローや保証内容も確認しておくと安心です。
失敗を避けるための解体業者選びのポイント
失敗を避けるために解体業者を選ぶ際には、複数のチェックポイントをしっかりと確認することが大切です。解体工事は大きな費用がかかる上に、やり直しが難しい工事ですから、信頼できる業者に依頼したいですよね。ここでは、失敗を避けるための解体業者選びのポイントについてさらに詳しく解説します。
1. 解体工事の許可や資格を持っているか
解体工事を行うためには「建設業許可」や「解体工事業登録」が必要です。これらの資格や許可を持たずに営業している業者に依頼してしまうと、工事の質や安全性に問題がある可能性が高まります。また、無許可業者が行う工事では、不法投棄や近隣トラブルが発生しやすく、最悪の場合、依頼主にも責任が及ぶことも考えられます。
チェックポイント
- 必ず業者に許可証や登録証の提示を依頼し、確認しておきましょう。
- 許可がある業者であれば、許可番号や登録番号が書かれていることが多いです。業者のホームページや事務所で確認できます。
2. 見積もりの内容が詳細に記載されているか
見積もり内容が「一式」で記載されている業者は要注意です。何にどれだけの費用がかかるのかが分からないと、相場よりも高額な費用が発生したり、追加費用を請求されたりする恐れがあります。見積もりの内訳が詳細であれば、どの作業にいくらかかるのかが分かり、料金が適正かどうか判断しやすくなります。
チェックポイント
- 見積もりの内訳が明確であるかを確認しましょう。
- 追加費用の発生条件についても業者に確認し、不明点がないようにしておくことが大切です。
3. やりとりの際に不審な点がないか
やりとりの中で少しでも不審に感じたことがあれば、慎重に考え直すことをおすすめします。例えば、質問に対して曖昧な回答しか得られなかったり、契約内容の詳細をあまり教えてくれなかったりする場合には注意が必要です。信頼できる業者は質問に対して丁寧に回答し、工事の流れや料金についてもきちんと説明してくれるものです。
チェックポイント
- 質問に対して誠実に回答してくれるかどうか。
- 言葉や態度に誠実さが感じられるか、感覚的な判断も重要です。
4. 過去の工事実績が豊富にあるか
工事実績が多い業者ほど経験が豊富で、安心して工事を任せやすいです。解体工事には様々な種類がありますが、豊富な実績を持つ業者であれば、工事中に起こり得るトラブルへの対応もスムーズです。また、社歴が長い業者も信頼性の目安になります。特に住宅街での解体工事には騒音や振動の配慮が求められるため、実績が豊富で配慮が行き届いた業者を選ぶと安心です。
チェックポイント
- ホームページなどで工事実績や社歴をチェックしましょう。
- 実績がある業者は施工例や写真、感想なども公開していることが多いです。
5. 重機を自社で保有しているか
解体工事では重機が必要な場合が多く、業者が重機を自社で保有していると、その分コストが抑えられることがあります。一方、重機をリースしている業者の場合、リース費用が上乗せされ、工事費用が割高になる可能性があります。自社で重機を保有している業者は、工事の日程調整もスムーズに行えるため、スケジュール面でも融通が利きやすいです。
チェックポイント
- 重機の保有状況について確認し、リースの有無も聞いておきましょう。
- 自社保有の重機を使用しているかどうかを事前に問い合わせると、費用面での予測が立てやすくなります。
6. マニフェストを適切に発行しているか
解体工事には「マニフェスト」という産業廃棄物の管理票の発行が義務付けられています。これは産業廃棄物が適切に処理されるように管理するためのもので、不法投棄を防止する役割を果たしています。マニフェストの発行を怠る業者や、廃棄物を適切に処理しない業者は、トラブルの原因となるため避けるべきです。
チェックポイント
- マニフェストを適切に発行しているかを確認しましょう。
- 工事完了後には、マニフェストの写しを提出してもらうよう依頼すると安心です。
7. 工事保険に加入しているか
解体工事は周囲への影響が大きいため、万が一に備えて工事保険に加入している業者を選ぶことが重要です。工事中に隣家の塀や植木を傷つけてしまうことや、想定外の事故が発生する可能性があります。工事保険に加入している業者であれば、トラブルが起きた場合でも迅速に対応してくれるため、安心して依頼できます。
チェックポイント
- 工事保険に加入しているかどうかを確認し、証明書などの提示を依頼しておきましょう。
- 業者が工事保険に加入していない場合、万が一の際に施主が負担を負うリスクがあります。
8. アフターフォローや保証制度があるか
解体工事後に地盤の不整地や地面の残置物などが見つかることがあります。こうした問題が発生したとき、アフターフォローがあれば安心して対応を依頼できるでしょう。アフターフォローや保証制度が整っている業者であれば、工事完了後も何かしらのトラブルがあった場合に対応してもらえるため、依頼主にとっては大きな安心材料になります。
チェックポイント
- アフターフォローや保証制度の内容について確認し、契約書に明記してもらいましょう。
- アフターフォローが無い場合、後から追加費用が発生するリスクもあるため要注意です。
以上が、解体工事の失敗を避けるための業者選びのポイントです。これらを確認することで、安心して工事を進めることができるでしょう。解体工事は家や土地のリセットの第一歩ですから、信頼できる業者と良い関係を築き、スムーズに進めたいですね。