庭の池の解体撤去工事について|費用や手順、注意点を詳しく解説
1. 池の解体撤去にかかる費用の相場
池の解体撤去にかかる費用の相場は、約20万円前後が一般的です。これは池の大きさや状況により異なることがありますが、工期は即日から2日程度で完了するケースが多いです。
施工内容 |
費用目安 |
池を埋めて更地にする |
約20万円前後 |
駐車場を設置する |
池の撤去費用+約15万円前後 |
物干しスペースを設置する |
池の撤去費用+約10万円前後 |
ウッドデッキを設置する |
池の撤去費用+約20万円前後 |
庭木や庭石の撤去費用も加わる場合がありますが、それぞれの目安は次の通りです。
- 庭木の撤去:低木(3m未満)3,000円~、高木(5m以上)23,000円~25,000円前後
- 庭石の撤去:1kgあたり30円~40円前後
池撤去の工事はプロに依頼するのが安全で、造園業者や解体工事業者が請け負っている場合もありますが、解体業者に依頼することで比較的リーズナブルに抑えられるケースが多いです。追加工事が必要な場合は、目的に応じた費用も確認しておくと良いでしょう。
2. 池の解体撤去が推奨されるケース
池を撤去した方が良いケースには、次のような理由があります。
- 管理が困難になった:池は定期的な清掃や水温管理が必要なため、年齢や時間の制約で管理が難しくなったとき。
- 土地活用のため:家族が増えた、住居スペースを広げたいといった場合に、池を撤去して駐車場やウッドデッキなどのスペースとして活用したい場合。
- 錦鯉の飼育が難しくなった:錦鯉の飼育には特別な管理が必要なため、管理できなくなった場合に池を撤去し、別の用途に活かすことが考えられます。
- 売却のため:売却時には、池が残っているよりも更地にした方が買い手がつきやすいです。不要な池を撤去し、自由に活用できる更地にしておくことが有利になります。
3. 池を解体撤去して埋める手順
実際の池の解体撤去工事は、以下の手順で進められます。
1. お祓いや祈祷をする
池や井戸など水のある場所には神様が宿るとされ、池の解体撤去を行う前に、地元の神社やお寺でお祓いや祈祷を依頼する習わしがあります。
2. ゴミを取り除く
工事を円滑に進めるため、池に溜まっているゴミや不要物を除去します。
3. 池の水を抜く
専用のポンプを使い、池の水を排水します。長年放置していた場合、害虫が湧いていることもあるため、必要に応じて殺虫作業も行います。
4. 水抜き穴を開ける
池の底に穴を開け、地中に水が溜まりにくくするための処置を行います。
5. 斫り機(はつりき)を使って解体
斫り機という電動工具で、コンクリートなどの池の構造を破壊します。池が厚い場合は、作業が長引くこともあります。
6. 廃材の処分
コンクリートの破片や不要な資材をトラックに積み込み、指定の処分場へ運びます。
7. ろ過設備などの撤去
池で使用していたろ過設備がある場合、それも撤去しておきます。
8. 真砂土(まさど)で埋め戻し
真砂土を使って池を埋め、転圧機で土を固めます。
9. 息抜き用のパイプ設置
池の埋め戻し時には、土中のガス抜きや風水的な処置のためにパイプを設置することがあります。
10. 砂利を入れて整地
最後に砂利を敷き、必要に応じて防草シートを敷きます。これにより、雑草が生えるのを防ぎ、見た目も綺麗に仕上がります。
4. 池を埋める際の注意点
池の跡地をどのように活用するか
池を埋めた後、どのような用途にするかで追加の工事費用が変わります。例えば駐車場や物干し場、ウッドデッキを設置する際は、各設備に合わせた基礎工事が必要です。事前に活用方法を決め、見積もりを取っておきましょう。
池の廃材は適切に処分する
池の解体で出るコンクリートや石材は、自治体の規定に従って廃棄する必要があります。処分を業者に依頼すれば、撤去処分費用も解体費用に含まれることが多いため、事前に費用を確認しておきましょう。
5. 池の解体撤去に関するよくある質問
池の撤去は自分で行えますか?
池の解体にはコンクリートの破壊や重い廃材の運搬が必要なため、一般の方が安全に行うのは難しいです。専門の業者に依頼することで、安全かつ効率的に工事が進められます。
池を埋めると悪いことが起こりますか?
池を埋めることに抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、正しい手順を踏んで行えば問題はありません。不安がある方はお祓いや祈祷を依頼すると安心です。
池の解体撤去にかかる工期は?
池の大きさや工事内容によって異なりますが、基本的に即日から2日程度で完了するケースが多いです。
井戸も埋められますか?
井戸も池同様に埋めることが可能です。古い井戸の解体撤去には、ご祈祷やお祓いを行うのが一般的です。