DIYで小屋の解体は可能?初心者向けに道具や手順、費用を解説
DIYで小屋を解体する前の注意点
小屋の解体は、ある程度の体力と知識が必要です。また、安全性を確保し、適切な手続きを行うことも大切です。
アスベストが含まれる建物には要注意
2006年以前に建てられた建物には、アスベストが使われている可能性があります。アスベストは健康被害の原因となる有害物質です。アスベストが含まれる建材の解体作業は専門の知識や装備がないと危険なため、業者に依頼することをおすすめします。
ライフラインや届出の確認
解体工事を行う前には、電気やガス、水道といったライフラインの停止手続きが必要です。また、建物の面積が80㎡以上の場合、建設リサイクル法に基づき自治体への届出も必要です。
近隣への挨拶も忘れず行いましょう。騒音や粉塵が発生するため、事前に知らせておくとトラブルを避けられます。
小屋の解体に必要な道具と費用
DIYで小屋を解体する際には、いくつかの工具と安全装備を揃える必要があります。
必要な道具一覧
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脚立(約10,000円~)
高所での作業に使用します。高さはあまり高すぎないものが適しています。
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バール(約2,000円~)
壁材や屋根材を剥がすのに使います。長めのバールの方が力をかけやすいですが、重さにも注意が必要です。
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大ハンマー(約3,000円~)
コンクリートブロックなどの固い部分を壊すための道具です。
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釘抜き付き小ハンマー(約2,000円~)
廃材の分別で釘を抜く際に役立ちます。
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のこぎり(約2,500円~)
建材を切断しやすくするために使用します。
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丸のこ(約7,000円~)
電動工具のため初心者は取り扱いに注意が必要ですが、効率的に作業を進めることができます。
安全装備
- ヘルメット(約2,500円~)
- 防塵ゴーグル(約500円~)
- 防塵マスク(約2,000円~)
- 手袋(約700円~)
- 安全靴(約4,000円~)
DIY解体にかかる費用
DIYで小屋を解体するための費用として、最低でも70,000円程度の出費が見込まれます。主に道具の購入費用と廃材の運搬や処分費用がかかります。
- 道具の購入費用:30,000円以上
- 廃材の運搬費用:8,000円程度(軽トラックのレンタル料など)
- 廃材の処分費用:20,000~30,000円
小屋解体をDIYで行うと、業者に依頼するよりもコストを抑えることができますが、手間と労力はかかる点も考慮しましょう。
小屋をDIYで解体する手順
解体作業は、慎重かつ計画的に進めることが成功の鍵です。以下は、木造の小屋を解体する際の一般的な手順です。
1. 室内の物を搬出する
まずは、室内にある荷物をすべて取り出します。処分が必要な荷物は粗大ごみやリサイクル業者に依頼し、解体作業に支障が出ないよう計画的に進めましょう。
2. 屋根材を剥がす
屋根材は最初に剥がします。屋根に登り、バールを差し込んでテコの原理を使いながら剥がしていきます。釘が残ると危険なため、丁寧に取り外していきましょう。
3. 壁材を剥がす
次に、バールを使って壁材を剥がしていきます。壁材が木材の場合、のこぎりや小ハンマーを併用して切り分けながら作業を進めると効率的です。
4. 躯体(骨組み)を撤去する
小屋が骨組みだけになったら、柱や梁などの躯体を上から順番に解体していきます。のこぎりで切断しながら、建物の内側に倒していくように作業を進めると安全です。
5. 基礎を撤去する
小屋がコンクリートブロックの基礎の上に建っている場合、大ハンマーで基礎を砕き撤去します。基礎が土間コンクリートの場合、DIYでの解体が難しいため、業者に依頼するのが一般的です。
6. 廃材の処分
解体後には大量の廃材が出ます。自治体の指示に従い、適切に処分しましょう。自治体によっては木材やベニヤ板を持ち込みゴミとして受け入れている場合もあります。釘やネジが付いたままだと処分できないことが多いので、解体時にしっかりと分別することが大切です。
自分で小屋を解体するメリットとデメリット
メリット
- コスト削減:業者に依頼するよりも費用を抑えられる。
- 廃材の処分費用が安い:DIYで解体した廃材は「一般廃棄物」扱いになり、自治体に安価で引き取ってもらえる場合が多い。
デメリット
- 労力が必要:体力や時間がかかるため、複数人での作業が望ましい。
- 安全性のリスク:怪我のリスクがあるため、安全装備は必須。
- 廃材処理の手間:廃材の分別や運搬、適切な処分手続きが必要。
業者に依頼した場合の費用と注意点
自分での解体が難しい場合や、アスベストの可能性がある場合は業者に依頼するのが安全です。解体業者に依頼する際の費用は、構造や大きさ、解体方法、地域などにより異なります。
例えば、木造の小屋(6畳程度)を手作業で解体する場合、総額で100,000円前後かかることが一般的です。業者によっては、廃材の状態によって廃材費用の一部を買い取ってくれる場合もあります。解体業者に見積もりを依頼し、費用や作業日数を確認しておくと安心です。