エレベーター解体の流れを解説！

エレベーター解体から産業廃棄物処理まで

エレベーター解体で発生する廃棄物とは？

エレベーターを解体する際には、さまざまな廃棄物が発生します。特にエレベーターには「油圧式」と「ベルト式」の2つの主要な種類があり、種類によって発生する廃棄物の内容も異なります。ここでは、それぞれの方式で発生する廃棄物について詳しく見ていきましょう。

1. 油圧式エレベーター

油圧式エレベーターは、圧力をかけた油を使って昇降するタイプのエレベーターです。そのため、解体時には大量の油が入った容器や油圧ユニットといった重量のある機器が発生します。この油は適切に処理しないと環境汚染の原因となるため、特殊な処理が必要です。

2. ベルト式エレベーター

一方、ベルト式エレベーターは、大型モーターでベルトを動かして昇降させる方式です。そのため、モーター自体が重量廃棄物となり、適切な廃棄が求められます。加えて、どちらのタイプにも共通するのが電子機器類です。エレベーターの運行を管理する電子制御盤が備わっており、この制御盤にも特殊な廃棄処理が必要です。

3. アスベスト含有の建材

古いエレベーターにはアスベスト（石綿）と呼ばれる建材が使われている場合があります。アスベストは、吸引すると健康被害を引き起こすため、法令で厳しく管理されている特別管理産業廃棄物です。アスベストを含む建材の撤去には、厳密な安全対策と適切な廃棄処理が必要です。

エレベーター解体工事の具体的な流れ

エレベーター解体は、単に分解するだけではなく、廃棄物処理や安全管理が重要です。

エレベーター解体を含む産業廃棄物の処理には、専門の許可が必要になります。特に、油やアスベストを扱うには「収集運搬許可」などの特別な許可が不可欠です。

1：お問い合わせ

まずは「お問い合わせ」からスタートです。電話やホームページから簡単にご相談いただけます。初めての方でもお気軽にお問い合わせください。

2：現場調査、お打ち合わせ

次に、実際の解体現場を訪問し、状況を確認しながらお客様と打ち合わせを行います。この段階で、エレベーターの種類や規模、周囲の安全確認などを細かくチェックします。

3：見積もり書の提出

調査と打ち合わせの内容をもとに、見積もり書を作成します。これにより、お客様は費用や工期を事前に把握できるため、納得して依頼できます。

4：契約書作成、ご契約

見積もりにご納得いただければ契約を行います。契約の段階でも、工程や廃棄物処理について詳細に説明し、お客様が不安なく進められるようサポートいたします。

5：油抜き取り（油圧エレベーターの場合）

油圧エレベーターの場合、油圧ユニット解体時に油抜き取り作業が必要です。

6：油圧ユニット、電子制御盤の解体

油抜き取り後は、油圧ユニットや電子制御盤の解体を行います。これらは重量物やPCB（ポリ塩化ビフェニル：有害物質）廃棄物に該当し、特別な処理が必要です。

7：エレベーター解体

エレベーター本体の解体作業を行います。エレベーターの種類や大きさに応じた方法で解体し、発生したアスベスト廃材も同時に処理します。

8：廃材搬出

解体で発生した廃棄物を搬出し、運搬処理します。重量物である油圧ユニットやモーターも安全に搬出します。

9：運搬、廃棄、マニフェスト発行

解体廃材の最終処分を行い、適切に廃棄物の分別・処理が行われます。処分が完了すると、マニフェスト（産業廃棄物管理表）を発行し、お客様に最終処分の状況を確認いただけるため、安心してご依頼いただけます。