現場ブログ

家屋調査とは近隣トラブル防止対策

皆様こんにちは!

東京都 江戸川区 葛飾区 江東区で解体工事をさせていただいています。東京エース解体です!

東京の物件で解体工事をしたいと考えられている皆様。

解体工事における近隣トラブル防止のための家屋調査という調査をご存じですか

解体工事を行う際には、近隣住宅への影響を最小限に抑えることが非常に重要です。

特に住宅密集地や長屋の解体工事では、振動や破損などのトラブルが発生しやすくなります。

実際に被害はなくとも、工事で敏感になっている近隣の方から誤解を受けるケースも考えられます。

誤解を回避するためにあるのが、家屋調査です。

工事前に近所の家の状態を把握しておくことで、工事が原因で出来たキズなのか正確に判断できます。

この記事では、家屋調査が必要な基準や調査の流れについて詳しく解説します。

解体工事を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

家屋調査が必要な基準

家屋調査が必要となるケース

家屋調査が必要となるケースは、主に以下のような状況です。

  • 隣接する建物との距離が近い場合

    住宅が密集している地域では、隣の建物との距離が近いため、解体時に誤って隣の建物を損傷するリスクが高まります。

    特に狭い通路や塀で隔てられている場合は、家屋調査を行うことでリスクを減らせます。

  • 頑丈で大きな建物を解体する場合

    ビルやマンションなどの鉄筋コンクリート造の建物は、解体時に大きな振動を伴うため、近隣住宅への影響が懸念されます。

    このため、解体前に近隣住宅の状態を確認しておくことが重要です。

  • 長屋の切り離し工事

    長屋の解体では、隣接する住宅との共有部分を切り離す必要があり、通常の解体工事よりも難易度が高くなります。

    このため、隣接する住宅への影響を確認するために家屋調査が必要です。

家屋調査の目的

家屋調査の主な目的は、トラブル防止です。

例えば、工事後に「解体工事のせいで家が傷ついた」とのクレームが発生した場合でも、事前の調査結果を基に工事が原因でないことを証明できます。

これにより、余計な修繕費用の負担を避けることができます。

家屋調査の内容

家屋調査は、主に民間の調査会社やコンサルタントが実施します。

調査は、建物の外部と内部(住民の許可を得た上で)を対象に行われます。

具体的な調査内容は以下の通りです。

  • 全景の写真撮影

    家屋全体の写真を撮影し、現在の状態を記録します。

  • 壁や天井の亀裂、隙間、破損の確認

    目に見える亀裂や隙間、破損箇所を詳細に確認し、写真に収めます。

  • タイル部分の亀裂や目地の状態確認

    タイルの割れや目地の劣化を確認し、記録します。

  • 窓や扉の建て付け状況の確認

    窓や扉の開閉具合や歪みを確認します。

  • 柱や床の傾斜測定

    専用の測定器を用いて柱や床の傾斜を測定し、建物の歪みを確認します。

  • 基礎や土間部分の状態確認

    基礎や土間に亀裂や損傷がないかを確認します。

  • 塀、擁壁、門扉などの外構の損傷確認と傾斜測定

    外構部分の損傷や傾きを測定し、記録します。

家屋調査の範囲の相場

家屋調査の費用は、調査対象となる建物の件数や規模により異なります。

どのくらいの範囲の調査を行うべき?と悩む方もいるかもしれません。

判断基準としては、解体現場から「30メートルの範囲内」を基準に考えてみてください。

この30メートルという判断基準は、東京都建設局が監修した「工事に伴う環境調査標準仕様書及び環境調査要領」に記載されてます。

調査会社までの距離や調査の難易度によっても費用は変動します。

家屋調査の流れ

家屋調査の一般的な流れは以下の通りです。

  • 工事業者が家屋調査を提案

    解体工事の見積書に家屋調査費が計上されます。「家屋調査費としていくら計上されているか」金額を確認しましょう。

  • 工事の依頼主が家屋調査を承諾 

    家屋調査を行うのは、解体業者ではなく第三者である民間の調査会社です。

    提案を受ける場合は、解体業者が指定した調査会社が家屋調査を行います。自分で調査会社を選びたい方は注意しましょう。

  • 工事業者が近隣住民に家屋調査について説明

    家屋調査について、解体業者が工事の近隣挨拶時に説明します。

    解体業者を経由せず直接、調査会社に依頼した場合は自分たちで住人に説明します。

  • 調査会社が調査日を調整

    調査対象の住民と日程を調整します。

  • 家屋調査の実施

    調査範囲を確認し、写真撮影などを行います。

    所要時間は1軒あたり12時間程度です。

家屋調査の点検箇所

家屋の全景

内壁や天井の亀裂

内壁と柱の隙間

天井と壁の境目にある廻り縁(まわりぶち)などの隙間

タイル張り部分の亀裂及び目地の状態

柱、床、敷居、塀などの1メートルあたりの傾斜

建具の建て付け状況

外壁モルタル、タイル布基礎などの亀裂及び隙間

屋根や軒裏

塀や擁壁

ガレージの土間や階段

  • 調査結果の提出

    調査結果を写真と共に提出します。

  • 事後調査

    解体工事後に異常が見つかった場合、追加調査を行います。

近隣トラブルを防ぐための家屋調査

家屋調査を行うことで、近隣トラブルを未然に防ぐことができます。

例えば、工事後に近隣住民から「工事の振動で家がひび割れた」とのクレームがあった場合でも、事前の調査結果を基に対処できます。

実際の事例として、ある施主が隣家から「解体工事の振動で玄関にひびが入った」と訴えられましたが、事前の家屋調査でそのひびが既存のものであることが判明し、トラブルを回避できました。

さらに、別のケースでは、解体工事後に近隣住民から「コンクリートの床にひびが入った」とのクレームがありました。

この場合も家屋調査の結果を基に調査を行い、工事前からのひびであることが証明されました。

このように、事前の家屋調査はトラブルを未然に防ぎ、必要な証拠を提供します。

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最後に

解体工事における家屋調査は、工事後のトラブルを未然に防ぐための重要なステップです。

特に住宅密集地や大きな建物の解体工事では、家屋調査を行うことでリスクを減らし、安心して工事を進めることができます。

費用は発生しますが、後々のトラブルを防ぐための保険と考え、家屋調査を検討してみてください。

解体工事について疑問や不安がある方は、専門スタッフがしっかりサポートいたしますのでお気軽にお問い合わせください。

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不動産・リフォーム・解体工事等、信頼できる協力会社も多数あり、

お客様のニーズに応じて、老朽化した建物の解体から新築計画まで幅広い解体工事を行います。

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